「十一五」成果、「メードインチャイナ」が増加

「十一五」成果、「メードインチャイナ」が増加。

タグ: 十一五 メードインチャイナ

発信時間: 2010-10-14 17:12:09 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 第11次五カ年計画(「十一五」、2006-2010年)期間には、さまざまな「メードインチャイナ」製品が誕生し、大きな発展を遂げた。

 済南二機床集団の盧建生副総経理(副社長)は誇らしげに次のように語る。昨年4月から現在までの間に、中国で独自に研究開発された大型の高速・高効率・デジタル制御の全自動プレス生産ラインが、上海通用、一汽大衆、奇瑞などの自動車メーカー7-8社に相次いで採用され、国内市場でのシェアは80%を超えた。長期にわたり中国のプレス設備のハイエンド市場を占拠してきた海外の大手メーカーは、今や手をこまねいているばかりだ。

 同集団の市場的地位の上昇と中国のハイエンドプレス設備をめるぐ競争局面の変化とは、国の科学技術重大プロジェクトによる中国企業のイノベーション力向上の縮図の一つに過ぎない。科学技術部重大専門プロジェクト弁公室の許初v主任の説明によると、ハイレベルデジタル制御工作機械と基礎的製造設備、大型油田・ガス田および石炭層ガスの開発、重大な新薬の開発製造、超大規模半導体製造設備・組立技術、新世代ブロードバンド・ワイヤレスモバイル通信網、大型加圧水型(PWR)・高温ガス冷却型原子力発電所、エイズ・ウィルス性肝炎などの重要伝染病の予防と治療、大型航空機、高解像度の地球観測システム、有人宇宙飛行・月探査プロジェクトなど16件の重大プロジェクトは、中国共産党中央委員会や国務院が、中国の独自開発力を高め、イノベーション型の国を建設するためにうち出した重要な政策だ。関連部門・委員会の努力により、2007年から現在までの間に、重大プロジェクトでは約2500件のテーマ活動が実施され、投入資金は400億元を超えた。

 企業を「大黒柱」にしようとする点が、この重大プロジェクトと従来の重大科学技術プラントとの最大の違いだ。重大プロジェクトの実施過程において、企業が率先して産業化や事業型のプロジェクトを担当し、全プロジェクトで企業責任制や利用者のチェックシステムなどが採用され、産・学・研・利用者を密接に結び合わせた新しいメカニズムがうち立てられた。


 新しい運営メカニズムと国の資金投入により、プロジェクトに参加する企業のイノベーションへの積極性が大いに刺激され、わずか数年で一連の新技術や新しい成果が続々と生み出された。半導体設備の専門プロジェクトを担当する企業のうち、上海中微半導体公司が研究開発した12インチ・65ナノメートルの媒体型誘導結合器は、アジア企業5社のチップ生産ラインで使用されている。江蘇長電科技公司、南通富士通微電子公司が率先して手がける半導体製造の重要なクローズドベータテスト設備や材料応用プロジェクトは、重要技術10数項目を掌握し、国内・海外のハイエンドな顧客から続々と注文が寄せられている。

 独自の知的財産権を備えた新薬をもたないことが、中国製薬企業の最大の弱点だ。だが新薬製造に向けた専門プロジェクトの実施により、多くの企業が長期的にわたる受け身の模倣の局面から徐々に脱しつつある。江蘇恒瑞が独自開発した「瑞格列汀」は、2型糖尿病に効果があり、米国食品医薬品局(FDA)により1型糖尿病の臨床試験の実施を承認された。石薬集団が開発した「阿黴素脂質」は乳腺ガンの治療効果を大幅に向上させるだけでなく、毒性を大幅に減少させる。同集団の張文峰・高級技術外聯経理は「阿黴素脂質は年内に市場に出る見込みで、そうなれば薬価はこれまでの8千元から2千元に下がり、治療コストが大幅に低下する」と話す。

 許主任によると、重大プロジェクトは第12次五カ年計画(「十二五」、2011-2015年)期間にも引き続き実施され、より多くの「メードインチャイナ」製品を生み出すことが予想される。

 「人民網日本語版」2010年10月14日

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