WTO・世界貿易機関のパスカル事務局長は15日、「人民元の切り上げはいわゆる貿易不均衡の問題の解決に役立たず、他国の製品競争力の形成にもプラスにならない」と述べました。
パスカル事務局長はこの日、フランス上院会議に出席した際、「貿易不均衡の論調は著しく手落ちのある統計基準によるものだ。一部の古い統計基準はすでに当面の経済・社会発展における新しい情勢に適応できなくなったため、不真実な計算結果につながった。誤った統計方式によって、中米貿易のいわゆる『不均衡』がもたらされた。情勢の変化に応じて、関係国は統計基準を出来るだけ早く調整するべきだ」と述べました。
「中国国際放送局 日本語版」より 2010年10月17日