IPOリサーチ会社の米ルネッサンス・キャピタル(Renaissance Capital)最新研究報告によると、中国企業の米国株式市場上場は、年初来極めて活発に行われている。10月13日終値とIPO(株式公開)価格を比較すると、米国市場のIPO上位5社に中国企業が3社入っている。14日付「国際金融報」が伝えた。
ルネッサンス・キャピタルの統計資料によると、今年の米国IPOトップ5のうち、堂々の首位に輝いたのは、今年5月にニューヨーク証券取引所に上場した江西晶科能源有限公司(晶科太陽能)。中国企業が米国株式市場に上場を果たして2年あまり、同社は国内太陽光発電関連企業で初めて米国で株式公開を実現した企業となった。株価の上昇幅はすでに176%に達し、今年米国市場に上場したIPO企業中トップ。また、第4位の消費類企業・中国新博潤集団は、6月のニューヨーク証券取引所上場以来、株価が155%以上上昇した。このほか、ナスダック市場に上場した海輝軟件(ソフトウェア)もトップ10に入った。
今年ニューヨーク証券取引所に上場した中国企業IPOの中には、注目企業が目立つ。株価上昇幅トップの晶科太陽能以外にも、今月1日に上場したばかりの明陽風電集団は、3億5千万ドルの資金調達に見事成功した。これは、現時点で、ニューヨーク証券取引所、アメリカン証券取引所、ナスダック市場を含む米国の全株式市場において、年初来の中国企業IPO最高調達額となった。
また、9月にニューヨーク証券取引所に上場した国内不動産ポータルサイト大手・捜房控股有限公司は、上場初日の株価上昇幅が73%に達した。米国市場でIPOを実現した中国ネット関連企業は、百度に続いて同社が2番目。重慶郷村基快餐連鎖公司が9月末、ニューヨーク証券取引所に上場した。上場初日、IPO価格比51.5%高の25ドルと高く寄り付いた。これは、中国株が米国市場に上場を開始した2007年以来、ロードショー中にIPO価格帯が上昇し、最終的にそれより高値となった初めてのケース。2011年利益予測にもとづく試算によると、同社の現在株価(29.75ドル)は、株価収益率(PER)で40倍以上に相当、中国大陸部市場と香港市場に上場している中国飲食サービス関連企業中、評価額トップ。
ルネッサンス・キャピタル(本社:米コネチカット州)は、IPO企業調査と投資管理サービスを専門とする世界的に著名な企業。同社が発表する独自の研究データと評価は、IPO分野における重要参考情報となっている。(編集KM)
「人民網日本語版」2010年10月15日