都市化率の急速で健全な成長
第12次五カ年計画では、都市化率が50%を超えるに伴い、国民の生活スタイルや経済・社会の構造に大きな変化が起こる、とアナリストは分析する。都市部と農村部を区分する二元化管理が廃止され、都市化の急速かつ健全な発展が促されるという。
権威的な学者は、都市化の加速は、農村部の消費市場を刺激し、内需拡大につながるとみている。しかし現在、都市部で働く農業人口の都市化と、都市化の過程における農村土地の都市用地化、という2つの問題が都市化を妨げるボトルネックになっているという。これらの課題を解決できるかどうかは、都市化のプロセスによって農村市場から解き放たれる消費力の大きさに直接かかわる。そのため、第12次五カ年計画ではこの問題の答えを出す必要に必然的に迫られる。
中国の証券会社、中信金通証券(CITIC-Kington Securities Co.Ltd)の研究報告書によると、住民所得の向上がもたらす直接的効果は内需市場の刺激という。同時に、都市化プロセスと「新市民」である農民工(出稼ぎ労働者)の同一化の進展は、新たな需要の大量な掘り起こしにつながり、消費業界の成長基盤となる、と見込まれる。そのため、医薬、小売・百貨、アパレル、飲食など大型消費業界が第12次五カ年計画から直接の恩恵を受けるとみられる。
「人民網日本語版」2010年10月18日