人民銀が3年ぶりに利上げに踏み切ったのはなぜか

人民銀が3年ぶりに利上げに踏み切ったのはなぜか。 中国人民銀行は19日、預金・貸付準備金率を0.25ポイント引き上げると発表した。専門家は、これはインフレ圧力を抑制し、「マイナス金利」状態を逆転させるのがねらいであると同時に、資産価格バブルの抑制に有利となり、中国経済の均衡かつ健全な発展を推し進めると分析する…

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発信時間: 2010-10-20 14:04:13 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 

資産価格バブルを抑制

その一方で、近ごろの資本市場のすさまじい動きを見れば、利上げが通貨当局の資産バブルに対する懸念を表していることがわかるだろう。

米国政府が量的緩和策を引き続き採ることが予測される中、米国の為替レートは下がり続け、国慶節以降、世界の金や非鉄金属などの大口商品の価格は高騰している。また、中国株式市場も続伸し、国慶節の連休後、上海・深セン株式市場の上げ幅はともに13%を超えた。

中欧国際工商学院・金融研究センターの張春氏は、「マイナス金利状態の中、国民は通貨価値を保証したり、高めるために不動産や株式などの資本市場に投資する傾向にあり、これにより資産バブルが引き起こる。日本は円高が急速に進む中で経済活力を維持するため、緩和的な通貨政策と財政政策を継続し、最終的に深刻な資産バブルと巨額の財政赤字につながった。中国は日本の二の舞を演じることは望んでいない」と述べた。

 

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