人民銀が3年ぶりに利上げに踏み切ったのはなぜか

人民銀が3年ぶりに利上げに踏み切ったのはなぜか。 中国人民銀行は19日、預金・貸付準備金率を0.25ポイント引き上げると発表した。専門家は、これはインフレ圧力を抑制し、「マイナス金利」状態を逆転させるのがねらいであると同時に、資産価格バブルの抑制に有利となり、中国経済の均衡かつ健全な発展を推し進めると分析する…

タグ: 利上げ 人民銀 インフレ バブル

発信時間: 2010-10-20 14:04:13 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 

明確な構造調整のシグナル

「利上げは中央によるさらに明確な構造調整のシグナルでもあり、中国が発展モデルの転換を加速化する決心の表れだ。中国は経済発展の速度でなく、質に一層重視するようになる」と、張春氏は話す。

一連の経済データにより、各界の中国経済の後退に対する懸念は徐々になくなり、好転の動きがより明確となっている。8月以降、製造業PMI(購買担当者指数)や発電量などの指標は前月比で回復し、工業伸び率は3カ月続けて13-14%を維持するなど、中国の経済運営が回復に向かう積極的なシグナルが現れた。9月の中国製造業PMIは53.8%で前月比2.1ポイント上昇し、中国経済が減速から安定した成長に転換したことが示された。

また、9月の大規模な貸付額は、流動性の抑制が必要であることを意味する。人民銀のデータによると、9月の人民元の新規貸付額は5955億元で前年同期比788億元増、前月比500億元増だった。この数字は、計画されていた貸付投下のリズムと規模を大きく上回る。

肖耿氏は、「利上げは、中国政府が経済構造を合理化し、所得配分、リスク抑制、公平・効率などの面からバランスを取ろうとしている努力の表れだ」と述べている。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」2010年10月20日

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