中国の議決権の3位上昇は何を意味するか

中国の議決権の3位上昇は何を意味するか。

タグ: 中国 IMF 議決権 出資比率

発信時間: 2010-10-26 16:12:30 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

同済大学経済管理学院 石建勲教授

20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議が23日、韓国の慶州(キョンジュ)で幕を閉じた。各国は国際通貨基金(IMF)の出資比率見直しの改革で合意し、欧州は2議席と6%の議決権を新興国に譲ることに同意した。これにより、BRICs (ブラジル、ロシア、インド、中国)の出資比率は上位10位に入り、中国の出資比率は6位から3位に上昇する。

これは、G20財務相・中央銀行総裁会議で達した歴史的意味のある合意だ。IMF発足時、中国の議決権は米国とイギリスに次ぐ3位につけていたが、今では6位に下がり、世界第2位の経済国という中国の地位にそぐわないと言える。

今回の改革は、世界銀行の議決権の改革に次ぐ重要な世界金融改革で、世界の政治・経済の版図の変化を反映した現実的な改革である。これは発展途上国の経済力と世界経済への貢献度を高める上で必要なだけでなく、発展途上国の長期にわたるたゆまない努力の成果でもある。この改革は国際金融システム改革における段階的な「小さな一歩」にすぎないが、重要な歴史的な意味を持っている。

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