最後に、中国の出資比率の上昇は、中国の出資額が増加し発言権が向上するだけでなく、より大きな責任を担うことも意味している。これは中国がIMFとの協力を深め、建設的な役割を一層発揮する上でプラスとなり、新興国と発展途上国の利益にもつながり、それにより中国の地位と影響力も高まる。同時に、IMFをプラットフォームとし、中国経済の発展に良好な外部環境を築くことができる。
当然、出資比率の見直しはIMFの基本的枠組みと実力比を根本から変えるものではなく、米国の出資比率は変わらず、引き続き否決権を持ち、米国がIMFを主導する状況は今後も続くことをはっきり認識すべきだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年10月26日