上海-杭州高速鉄道が本日26日より正式に運営を開始した。上海から杭州までを最短45分で結ぶこの高速鉄道は、長江デルタの「一時間都市圏」時代到来を示すものとなる。「中国新聞網」が26日に伝えた。
上海-杭州高速鉄道は上海と杭州および周辺の都市群を結び、全長は202キロ。上海市閔行、松江、金山区、浙江省嘉興、杭州市などに停車する。使用される車両は国産の次世代高速列車「和諧号」CRH380Aで、杭州から上海へ向かう途中の最高時速は416.6キロに達し、世界の鉄道最高時速をすでに更新している。
同高速鉄道は既存の北京-上海高速鉄道や上海-武漢-成都線、杭州-長沙線、東南沿海地方の高速鉄道と密接にリンクするほか、杭州-寧波、上海-南京、南京-杭州などの都市間鉄道と共に長江デルタ地域をカバーし、その他の地域をつなぐ快速客運ネットワークを作り上げる。利用者は8千万人に上る見込み。本日より、長江デルタの各都市は一斉に「高速化」を実現したと言える。
同高速鉄道は、所要時間だけではなく、心理的な距離も大幅に短縮した。長江デルタの都市の概念が、一つの「都市圏」となり、不動産購入、進学、旅行などに関する人々の検討範囲と選択範囲は広がった。
同高速鉄道の運行回数は一日50便。うち、45便は上海虹橋駅に停車、5便は上海駅に停車する。杭州駅から上海駅までの料金は一等席156元、二等席98元で、所要時間は最短70分、最長86分。杭州駅から上海虹橋駅までの料金は一等席131元、二等席82元で、所要時間は最短45分、最長61分。