日本の一連の社会現象に大前氏は心を痛め、次のように述べる。テレビ番組で「納豆がダイエットに効く」と聞けば、次の日にはスーパーで納豆が売り切れる。10年前、若い男性は就職した後は車を買うことが目標で、小さい時から夢見てきた女の子とのドライブデートを実現させようとしていたものだが、今の若者はこんな事にすら興味がなく、携帯電話があれば満足という状態で、「ケータイを持ったサル」になってしまった。
大前氏は、日本人の集団としての学ばない、考えない、無責任な姿勢が、日本人を「経済素人」にしてしまったといい、これが日本経済低迷の真の原因だと指摘する。大前氏は、今の若者は自分の周囲3メートル以内のことにしか興味がない、と嘆く。