新興企業向け株式市場「創業板(ChiNext)」の売却制限付株が1日、解禁された。今後市場での忍耐力を問われることになる。今日で1年の売却制限満期を迎え、解禁される株式は創業板流通株式時価総額の26%を占め、額にして約200億元に上る。この日の売り比率は最低でも現在の流通株式時価総額の約10%を占めると予想される。上海証券報が伝えた。
7月以降、創業板は上海総合株価指数に大きく遅れをとり、市場がすでに解禁への反応を示していた。今後の鍵は市場感情を支える高い成長を実現できるかにかかっている。先週末、上海総合株価指数は0.46%下がったが、創業板株価指数は2.46%の反発を続けた。
7月以降、上海総合株価指数の上げ幅は24%に達した一方、創業板の上げ幅は10%程度にとどまった。創業板の平均PER(株価収益率)も最初の110倍から今では80倍前後にまで下がっている。
創業板上場企業の特徴は、投資会社や個人投資家の持株比率が高いことだ。投資会社による売りは一般的なことといえる。
創業板解禁に対する反応は予想よりも早かった。先週末の持続的な反発は市場の憂慮を示している。世界の市場が高値にあるにもかかわらず、創業板はヒートする兆しがみられない。市場は創業板の株価収益率の伸びに対する予測を下方調整し、慎重な態度をとっている。今後の鍵は高成長が持続できるかにかかっている。投資家は解禁後、株価が再び合理的な範囲に戻り、本当の意味で革新性、成長性、予測価値の安全性を備えた銘柄が出てくるだろうと楽観視している。こうした意味からも、今回の売却制限付株の解禁は新たな投資チャンスを生むことにつながる。
「人民網日本語版」2010年11月1日