税関総署によると、中国-ロシア間の原油パイプラインが1日に試運転段階に入った。
パイプラインの運営を担当する大慶中石油国際事業有限公司の関係者によると、ロシア側の終点で同日午後6時(北京時間)、パイプラインに石油が注入され、2日の午前8-9時には先頭の石油が中国側の始点・漠河に到着する見込みという。
同署の責任者によると、11月に中国はロシアから原油25万トンを、12月には30万トンを輸入する予定だ。2011年1月1日以降は、双方は毎年1500万トンの石油輸入に関する合意を正式に履行することになるという。
中国ロシア原油パイプラインは、ロシアの「東シベリア-太平洋石油パイプライン」の中国支線だ。東シベリア-太平洋石油パイプラインの幹線は、ロシア・イルクーツク州タイシェトを西の起点とし、東漸して太平洋沿岸のコジミノ港に至り、全長は約4千キロメートル。中国支線はロシア遠東原油パイプラインのスコボロディーノから枝分かれし、漠河県の県境を超え、黒竜江省と内蒙古自治区の13県・市・区を経由して、終点の大慶に至り、全長は約1千キロメートル。中ロ両国の合意に基づき、同パイプラインは2011年から20年にわたって、毎年1500万トンの石油輸送任務を担う。パイプラインの輸送能力は最大で年間3千万トンという。
「人民網日本語版」2010年11月2日