中国銀行業監督管理委員会(銀監会)からの情報によると、今年9月末現在、中国の銀行業を営む金融機関の国内にある人民元建て・外貨建ての資産総額は90兆6千億元に上り、前年同期比20.4%増加した。「人民日報」海外版が伝えた。
金融機関の分類別にみると、大型商業銀行5行(中国工商銀行、中国農業銀行、中国銀行、中国建設銀行、中国交通銀行)の資産総額は45兆元で同15.3%増加し、株式性商業銀行は14兆2千億元(同27.5%増)、都市商業銀行は7兆元(同34.8%増)、その他の金融機関は24兆4千億元で同22.5%増加した。
このほど大型商業5行の第3四半期(7-9月)報告が出そろった。それによると、5行の今年第1-3四半期(1-9月)の純利益は4212億元に上り、前年同期比29.11%増加し、全体として急速な業績の伸びを示した。うち工商銀行の純利益は1278億元に達して、引き続き「世界で最も利益を上げた銀行」の座に着いた。建設銀行は1106億4100万元で同28.41%の増加。農業銀行は701億8500万元、中国銀行は829億6千万元、交通銀行は296億3600万元だった。利益の伸びをみると、農業銀行が同36.32%の増加で、5行の中で最も伸びが大きかった。
5行の各項目収入のうち、利息収入の貢献度が最も高かった。工商銀行によると、資金貸出構造のさらなる改善により貸付金の収益率上昇が促され、純利息収入が緩やかに増加した。
不良債権残高と不良債権率については、9月末現在、工商銀、農業銀、中国銀、建設銀は引き続き「双子のマイナス」となった。
「人民網日本語版」2010年11月2日