「不動産見学ツアー東京5日間」や「三井不動産の物件見学ツアー」、「中国個人企業家の不動産視察団」といった日本の不動産に関係する中国人ツアー団体やビジネス団体がしきりに日本を訪れ、その驚くべき購買力に、日本の政府関係者や社会が目を見張っている。「中国新聞網」が「日本新華僑報」の記事として伝えた。
経済成長にともない、国民所得も増加した中国。特にこの30年で中国に富裕層が増えたことに加え、人民元の通貨価値の上昇により、相対的に中国人の購買力が高まっている。経済のグローバル化と地域経済の一体化、科学技術と交通の発達に伴い、中国人が国外に出かけるようになった。それは豊かさだけでなく、世界各国の結びつきが緊密になったこととも関係がある。資本移動の活発化がそのいい例だ。
購買力は、商品購入または労働に対して通貨を支払う能力、或いはある一定の期間の商品購入に用いられる通貨総額のことを指す。購買力を決定する主な要素は収入で、収入の高低が直接購買力の大きさを決定する。今の中国人は昔とは比較にならないほど豊かになった。懐が暖かくなれば自然と心地よい生活を求めようになり、国内投資だけでは飽き足らなくなる。そこで海外の高品質なサービスへのニーズが高まってくる。経済先進国の日本は中国からほど近く、高級品が豊富に揃っていることから、自然と中国人が目を向ける。