中国現代国際関係研究院(CICIR)世界経済研究所の陳鳳英所長は2日、北京で開かれたフォーラムで、人民元の国際化は情勢を見ながら段階的に進めていくべきだ、との考えを示した。中国紙、北京日報が伝えた。
陳所長は、人民元の国際化に向けた見通しとして、(1)2020年、人民元がアジア地域内の主導通貨になる(2)2030年、真の意味で国際化が実現する―という2段階のタイムテーブルを示した。人民元の国際化とは、人民元が決済通貨、投資通貨、準備通貨になることを意味する。「この3つの役割は同時に兼ねることもあれば、交互に担うこともある」という。