経済は回復したものの、またもや労働者不足が起きている。第108回広州交易会に参加した企業は「昨年は注文がなかった。今年は注文は多いが働き手がいない」と嘆き、「人手探しは顧客を探すより難しい」と口をそろえた。以前、珠江デルタで起きた労働者不足がぶり返し、今回は長江デルタなどの地域にまで蔓延している。国際金融報が伝えた。
▽全国を襲う労働者不足
江蘇省工商業連合会玩具業商会の梅萌常務副会長によると、今年に入って労働者不足が長江デルタに襲い掛かっている。協会に加盟している企業の多くは仕方なく1カ月後の納品を45日に延ばしていたが、今では4カ月後に延ばすところも出ている。
企業の労働者不足に全国各地の企業が頭を痛めている。福建省ホ田市政府の秘書長によると、国内の靴類輸出基地で知られる同市では靴メーカーの多くが労働者不足に直面している。「靴づくりはまだ労働力に頼るところが多く、労働者不足が際立っている。業界の平均生産量は70%にとどまった状態。これでは資源のムダになるだけでなく、納期が頻繁にずれ込めば、違約責任を問われることになりかねない」と企業は悲嘆に暮れる。