中国鉄道部の副チーフエンジニア、運輸局局長の張曙光氏は、清華大学高速鉄道技術研究センターで開かれた会議で、「向こう5-10年で中国の高速鉄道が時速400キロを超えるのは技術的に問題ない。20年後には時速500キロを超え、飛行機と比べても競争力を備えるだろう」と述べた。また、中国鉄道部が来年3月に北京・上海間の高速鉄道「京滬旅客専用線」で時速500キロの走行テストを行うことを明かした。
張曙光氏によると、中国の高速鉄道は技術面で後発優位性があり、多くの国の高速鉄道技術の特長を総合し、中国独特の知的財産権を持つ技術を開発した。
また、著しい省エネ効果もあるという。たとえば、現在の時速350キロで走る列車はエネルギー消費量がバスの3分の1、小型車の6分の1、飛行機の4分の1で、列車抵抗を減らすなどの技術を用いて、省エネを実現することができる。張曙光氏は、「中国のすべての高速鉄道は、将来的にインテリジェント化車両と最も先進的なセンサー技術を採用し、高速列車の各系統を全面的に制御し、列車の安全運行の能力を高める」と話す。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年11月10日