中国国家統計局の11日の発表によると、10月の消費者物価指数(CPI)は前年同期比4.4%上昇し、今年初めて4%を突破し、25カ月で最高に達した。うち、国民と密接に関わる野菜価格は31%の上昇となった。年間3%の上昇率目標の達成について、国家統計局の盛来運報道官は「多大な努力が必要だ」との認識を示している。
食品価格は10.1%上昇
国家統計局が11日に発表したデータによると、10月のCPIは前年同期比4.4%上昇、前月比0.7%上昇し、今年の最高を更新した。
盛来運氏は、食品価格と居住類価格の上昇が10月の価格を押し上げたと話す。食品価格は10.1%上昇し、貢献率は74%となった。うち野菜は31%上昇、果物は17.7%上昇。
盛来運氏は、野菜と果物の価格が急上昇したのは主に、コストアップと過剰流動性のほか、2つが予想を上回ったことが要因だと分析する。まず、国外の農産品価格の大幅上昇と大口商品価格の上昇の国内への影響が予想を上回ったこと。もう一つは、今年国内で自然災害が多く発生したことだ。
国家統計局の姚景源チーフエコノミストは、価格変動のタイムラグ要因は12月までゼロになると見ている。
国家発展改革委員会価格司の周望軍司長は以前、「2008年の経済危機後、経済発展を促進するために各国は通貨緩和政策を次々に打ち出し、十分な流動性が物価上昇に圧力をもたらしたため、放出する必要が出てきている」と述べている。