商務部は11日に公告を出し、2011年のレアアース(希土類)などの工業製品の輸出割当申請の条件及び申請の手順を明らかにした。2010年のレアアース輸出割当を獲得した企業は、公告が提示する関連の基準に基づいて来年の割当を申請する。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
公告によると、レアアース輸出を申請するメーカーはレアアース産業の計画、産業政策、レアアース産業管理の関連規定に合致し、製品の質が現行の国家基準を満たすとともに、品質管理規格ISO9000の認証を取得していなければならない。メーカーが使用するレアアース原料は、国土資源部の公告にある採掘資格を備えたレアアース採掘企業が採掘したものでなくてはならず、これらの企業は生産規模に対応した環境保護設備を備え、汚染物質の排出が国あるいは地方政府が規定する汚染物質排出基準に達していなければならない。レアアース輸出を申請する流通企業は、ISO9000の認証取得が必須となる。
また公告によると、企業経営の集積度を高めるため、輸出企業の数を減らし、2007年1月1日以降に登録する企業は、その所属あるいは関連する企業間でのレアアース輸出事業の合併が認められなくなる。
商務部が10月28日に出した公告によると、2011年の各種工業製品の輸出割当量は次の通り。
タングステン・タングステン製品 1万5700トン
錫・錫製品 1万8900トン
アンチモン・アンチモン製品 6万300トン
モリブデン 2万5500トン
インジウム 233トン
アルミナ 83万トン
銀 5670トン
リン鉱石 150万トン
タルカムパウダー 68万トン
炭化ケイ素 21万6千トン
甘草・甘草製品 6500トン
マグネシア 185万トン
「人民網日本語版」2010年11月12日