イランのモッタキ外相は15日、中国と中央アジア、中東を結ぶ鉄道の建設に関して、イラン、アフガニスタンなどを含む沿線各国が基本的合意に達したことを発表した。「シルクロード鉄道」とも呼ばれるこの鉄道は、今後のイランや中国にとってどのような意味合いを持つのだろうか?中国経済網が伝えた。
▽沿線の各国はすべて同意
モッタキ外相は「我々はイラン、アフガニスタン、タジキスタンなどを含む各国間で多国間協力を模索し、この大規模なプランについて合意に達した。中国から始まるこの鉄道は、キルギス、タジキスタン、アフガニスタン、イランを通過する。さらにイランで2本に別れ、1本は南部(ペルシャ湾)、もう1本はさらに西へと向かい、トルコ、ヨーロッパへと、各地域を結び付けることとなる」と語った。
イラン「テヘラン・タイムズ」紙がかつて報じたところによると、イランのネジャード大統領は、イランと中国を結びつける鉄道の建設は、沿線各国の安全保障を推進するのに役立つだろうとの見方を示している。
また、英国「デイリーテレグラフ」紙は9月7日、「中国がイランで建設を予定している鉄道プロジェクトは今後2年半以内に完成すると見られる。この鉄道はイラン国内の各都市を結ぶだけでなく、将来的には西のイラクまで拡張され、最終的にはシリアなど地中海沿岸諸国をつなぎ、中東地域を横断することになる」と報道している。中国とイランは9月12日、イラン西部鉄道建設の最終合意に署名、中国の投資額は20億ドルに達した。
「人民網日本語版」2010年11月23日