中国黒龍江省の孫尭副省長は18日、同省の省都ハルビン市に建設されるクラウドコンピューティング産業集積地のプロジェクト発足式で、クラウドコンピューティング技術の中核的な産業チェーンを構築し、向こう3年間で100億元(約1300億円)規模の新興産業を育成することにより、中国の「クラウドバレー」を造る、との計画を明らかにした。
孫副省長によると、世界の大型クラウドコンピューティング・データセンターは多くが北緯40-50度に位置している。ハルビンは地理的位置がこれに近いほか、電力や水資源も豊富なため、運営コストを抑えられるなど、クラウドコンピューティング産業の発展において特有の立地条件を備えているという。
中国のクラウドバレーは計画面積16平方キロのハルビン南部国際データシティに建設予定。計画ではクラウドコンピューティング・データセンターのほか、応用革新開発基地や企業インキュベータ基地などが設置される。主にはクラウドコンピューティング産業、モノのインターネット(IOT)産業、ソフトウェア・サービスのアウトソーシング、ニューメディアコンテンツ・アニメ制作産業を発展させることで、IT業界のリーディングカンパニーやクラウドコンピューティングの戦略投資家、産業チェーンの関連企業を国内外から呼び込むという。
「人民網日本語版」2010年11月23日