世界知的所有権機構(WIPO)のDimiter Gantchev氏は21日開かれた「文化・クリエイティブ産業とブランド都市」に関する国際フォーラムで、「中国は他の多くの国よりも著作権の保護に力を入れており、平均レベルを上回っている」と語った。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
WIPOはこの9年間、著作権産業がどういった面で経済に寄与しているかを明確にする調査を24カ国で行ってきた。このほかに、15カ国で行った新たな調査によると、著作権産業はGDPの5-6%を占めており、6%の雇用に寄与することがわかった。また、中国の著作権産業はGDPの6.4%を占め、6.5%の雇用に寄与しているという結果が出た。
Gantchev氏は、「中国は他の多くの国よりも著作権の保護に力を入れており、もちろん価値あるクリエイティブや他の面でまだ足りない部分はあるが、世界の平均レベルを上回っている」と紹介した。
調査では、▽米国やオーストラリアなどクリエイティブ産業が非常に活発な国▽著作権産業が経済や雇用、価値あるクリエイティブに大きく貢献している国▽うまくバランスは取れているが、著作権産業の発展を支援していく必要がある国--の3タイプに分類され、中国は3番目に位置づけられた。中国がクリエイティブ産業の活発な国になるにはまだまだ努力が必要だ。
「人民網日本語版」2010年11月22日