国務院の温家宝総理のこのたびのロシア訪問は大きな成果を上げた。商務部が25日に発表したデータによると、今回の訪問中に両国の間で調印された協力プロジェクトは総額が80億ドルを上回り、これに双方の企業がサンクトペテルブルグで行った中ロエネルギー交渉代表作業会議で調印されたエネルギー分野の協力プロジェクトの20億ドルを合わせると、温総理の訪問中に両国の間で100億ドルを超えるプロジェクトが締結されたことになる。「国際金融報」が伝えた。

　商務部によると、中ロ両国が調印した総額80億ドル強の協力プロジェクトの内容は、金融、電力、通信、家電、金属精錬、プロジェクト請負、自動車販売、農業など多分野にわたるという。

　温総理は、両国貿易をよりよく発展させるために、双方が互いに市場開放を拡大し、現代型の物流・貿易プラットフォームの建設を加速し、両国元首が批准した「中ロ投資協力プラン綱要」の内容を着実に実施し、両国間の投資促進会議メカニズムの作用をより一層発揮させることが必要だと提起した。

　また温総理は、双方が大型ヘリコプター、ウラン濃縮、高速実験炉などの大型科学技術イノベーションプロジェクトにおいて、できるだけ早く一連の新たな協力プロジェクトを確定することを願うと述べるとともに、双方は国境をまたがった交通や出入国検査所などのインフラ設備の建設を加速し、「灰色清関」（中国製品のロシアへの不正通関案件）を共同で摘発する必要があると指摘した。

　「人民網日本語版」2010年11月26日