日本に行ったときの中国人の感覚は、欧米に行ったときとは違う。明らかな「異邦感」は無いし、人々の顔立ちも、文字や礼儀作法も似ている。これらは全て、親しみを感じるポイントとなる。その後、人当たりがよく、細かい気配りができる日本の人々の交流を通じ、この国がとても清潔で秩序があり、安全で安定しており、豊かで現代的であると感じるようになる。そして最後に、私たちはどうしてこのような国に敵対するのだろう?という疑問がわくのだ。「南方人物週刊」が伝えた。
普通の中国人は、日本に行けば、日本に対する好印象が高まるだろう。その前提として、ほとんどの中国人が日本に対して好印象を持っていないことがある。日本「読売新聞」と中国「瞭望東方週刊」が昨年末に行った中日共同世論調査の結果によると、中国で、「日本を信頼できる」と答えた人は34%、「信頼できない」と答えた人は63%に上った。一方、日本で「中国を信頼できる」と答えた人は28%、「信頼できない」と答えた人は69%に上っている。
中日両国の国民が相互に持つ悪感情には、歴史的な理由もあれば現在の理由もある。国家利益の対立もあれば、価値感の衝突もある。近代史においては、日本が中国を何度も侵略したことや、日本の歴史問題に対するあいまいな態度が重要な原因となっている。現在においては、ここ数年の中国の経済的な飛躍や、気勢激しく迫る様子が日本に大きなプレッシャーを与えている。さらに両国間には領土争い、毒ギョーザ事件などが発生し、両国国民間の不信任感はますます深まっている。