中国がレアアースの価格決定権を掌握

中国がレアアースの価格決定権を掌握。

タグ: 中国 レアアース 価格決定権

発信時間: 2010-11-29 16:48:32 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

中国は今年、レアアース産業をめぐる一連の厳しい政策や措置を打ち出した。

国土資源部は5月21日、全国レアアース等の鉱物資源開発秩序の特別調整行動会議を開き、6月から11月に行った実地調査や、採掘秩序の調整に関する特別行動を提出。そして同じ月には、工業情報化部が起草した『レアアース業界参入条件』が通知され、レアアース鉱の採掘や製錬に境界を設けた。

また商務部は11月にスタートした2011年度レアアース等鉱物輸出割当申請で、環境保護の求めに合致せず、生産規模に添った環境保護関連の施設を整備していない企業の割当申請を拒否するとしている。

一方で中国のレアアース産業の整理再編の成果が表れ始めた。北部で最もレアアース資源が豊かな内蒙古白雲鄂博鉱区では、採掘権関連の企業の買収や合併によるレアアース業界再編の大きな動きが現れ、包鋼稀土公司と内蒙古稀土高新区の持ち株会社である高新控股有限公司は真っ先に買収合併を実施し、包頭華美稀土高科有限公司、シ博包鋼霊芝稀土高科有限公司、内蒙古包鋼和発稀土有限公司など数社の民営企業を傘下に収めた。

そして企業の買収合併により、生産、仕入れ、価格決定、販売、運営モデルが統一され、中国におけるレアアース産業の発言権が強化されている。

工業情報化部の『2009-2015年レアアース工業発展計画』では、現在100社以上あるレアアース精錬企業は今後、約20社に減らすとしている。

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年11月29日

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