国家発展改革委員会の解振華副主任によると、十一五の実施以来、中国の省エネ・汚染物質排出削減の取り組みは重大な進展を遂げた。中国の取り組みの力強さは世界的にもまれなものであり、成果は世界各国のトップクラスに位置する。十一五の省エネ・汚染物質排出削減任務を完了すれば、中国の省エネ総量は標準石炭換算で6億トンを超え、二酸化炭素(CO2)排出量が15億トン以上削減されたことになる。
これについて国務院発展研究センター資源・環境政策研究所の李佐軍副所長は次のように話す。中国の努力は世界が気候変動に対応する上で重要な貢献をするものであり、これからの省エネ・汚染物質排出削減に向けて経験を蓄積し、基礎を固めるものであり、中国の経済発展モデルの転換や構造調整を力強く促進するものであり、資源不足や環境破壊の圧力を軽減するものだ。
また低炭素経済、循環型経済、グリーン経済を発展させるために、中国は十大産業の調整・振興プランを制定したほか、最近は戦略的新興産業の育成・発展を加速させるとの決定を発表し、20年の時間をかけて、省エネ・環境保護、次世代情報技術といった七大戦略的新興産業の総合的なイノベーション能力と産業の発展レベルとを、世界のトップレベルに引き上げるという方針を明らかにした。
解副主任によると、今後5年間、国はエネルギー消費強度、CO2排出強度、主要汚染物質の排出総量の大幅な引き下げを重要な拘束力をもった指標としつつ、省エネ・汚染物質排出削減の活動を絶えず強化し、資源節約型で環境にやさしい社会の建設を加速させる方針だという。
「人民網日本語版」2010年11月29日