中国で初となる国家級の地理情報科学技術産業パークの定礎式が28日午前、北京市順義区国門ビジネスエリアで行われた。同産業パークは中国の地理情報産業の中核およびモデル基地を構築し、北京だけでなく中国や世界に影響力をもつ情報産業化基地をつくり上げる。中国国家測量製図局(SBSM)がこのほど開通したオンライン地図サービスサイト「マップワールド」(中国語「天地図」www.tianditu.cn)の運営会社など25社が入居契約を結んだ。
SBSMの担当者は、国際金融危機で世界的に景気が落ち込む中、中国の地理情報産業は力強い成長ぶりを持続し、第11次五カ年計画期間(2006-2010年)の成長率は300%を上回っていると説明。同産業の生産額は2010年、1千億元(約1兆3千億円)を超える、との見通しを明らかにした。
中国の地理情報産業はここ数年、規模が拡大し続け、市場がますます活気付いている。第11次五カ年計画期間、車載ナビゲーション、携帯電話ナビゲーション、インターネット位置検索サービス、高度道路交通システム(ITS)など民間向け技術をはじめとする衛星ナビゲーション産業は、年間34%に近い速度で成長しており、同産業の生産額は2010年、500億元(約6300億円)に達するとみられる。国産ソフトウェアの市場シェアは70%を上回り、海外のソフトウェア一色だった数年前の状況を打開した。全国200校近くに上る教育機関から年間1万人以上の専門的人材が輩出されており、就職率は98.7%に達している。
第12次五カ年計画(2011-2015年)の末ごろには、地理情報産業の生産額は2千億元(約2兆5千億円)を超える見通しという。
「人民網日本語版」2010年11月29日