中国税関総署直属の出版社が発行する雑誌「中国税関」がこのほど発表した報告書によると、中国の紡績業は国際金融危機の打撃をもろともせず、国際競争力を一層強めたという。
同誌は税関総署や世界貿易データベース「Global Trade Atlas(GTA)」のデータなどをもとに「国際競争力評価指数」を作成し、中国各産業の国際競争力を調査した。調査結果によると、中国紡績業の国際競争力評価指数は2009年、102.83となり、世界の紡績業で最も強い競争力を示した。さらに税関の統計によると、金融危機が猛威を振るった2009年、中国の紡績品の輸出額は前年比9%減にとどまったほか、輸出額の成長率も全産業の平均を7ポイント上回り、全産業で最も強いリスク抵抗力を示した。今年1-10月、中国の綿紡績糸、織物および織物製品の輸出額は前年同期比29.4%増の626億2千万ドル(約5兆2千億円)、アパレル製品の輸出額は同19.5%増の1050億ドル(約8兆9千億円)となった。
「人民網日本語版」2010年12月3日