黒竜江省電力公司によると、中国とロシアを結ぶ電力輸送ラインは、ロシアのブラゴベシチェンスクと黒竜江省の黒河を結ぶ布黒線(110キロボルト)、ブラゴベシチェンスクと同市愛輝区を結ぶ布愛線(220キロボルト)が完成したのに続き、このほど500キロボルト級の3本目の新輸送ラインを建設する大型プロジェクトが正式に完成した。3本目が稼動すれば、毎年中国側に43億キロワット毎時の電力を送り込むことになる。「人民日報」海外版が伝えた。
新輸送ラインプロジェクトは中国の海外からの電力購入において、電圧等級が最も高い国際電力輸送ラインのプロジェクトであり、、中ロ両国の国際エネルギー協力の重点プロジェクトである、中ロ500キロワット非同期連系方式HVDCプロジェクトの重要な構成要素でもある。プロジェクト地点は国境を流れる黒竜江にまたがっており、その区間は全長2345メートルに達する見込みという。
計画によると、同プロジェクトは2011年に操業をスタートする予定だ。ロシアの遠東電力ネットワークから黒竜江省の電力ネットワークに電力を送り、年間送電量は43億キロワット毎時に達する見込み。とぎれることのないロシアの電力が中国の経済発展に電力面での保障を提供し、地域のエネルギー発展のボトルネックや制約を効果的に解消してくれるものと期待される。
「人民網日本語版」2010年12月6日