中国商務部の鐘山副部長は17日に北京で、「今年、中国の輸出入総額は2.9兆ドルを超え、史上最高になる見込みだ」と明らかにした。
鐘山副部長は「世界経済の逐次の回復に伴い、中国の貿易は回復的増長を見せている。11月までに、中国の輸出入総額はおよそ2.68兆ドルに達し、2009年の年間総額を超えた。また、貿易黒字額の増加が輸出入額の増加に遅れをとっていることから、貿易はさらにバランスが取れるようになっている」と述べた。
なお、鐘山副部長は「中国との貿易でのトラブルが増えてきた。これを受けて中国は、貿易救済措置と産業政策や加工貿易などの政策などとの協調メカニズムを形成すべきであり、中国業界と国外業界との交流と協調を積極的に推進し、業界間の協力を通じてトラブルの解決に努力しなくてはならない」と語った。
「中国国際放送局 日本語部」 2010年12月19日