(8)相次いでうち出される地域発展プラン
ここ2年ほどの間に、中国では一連の地域発展プランがうち出され、対象地域に経済社会の発展をもたらした。今後は国家レベルの地域計画が重点的に、かつ方向性をもって打ち出される見込みだ。戦略的意義からいえば、地域政策は新たな成長の極を育成し、中国革命戦争時期の古い革命根拠地、少数民族地域、辺鄙な地域、貧困地域の発展を支援し、地域の基本的な公共サービスの均質化を推進することに着眼点が置かれるとみられる。地域としては、内蒙古自治区、河北省、長江、黄河、瀾滄江の水源地である三江源地域などを対象とした新たな地域発展プランがうち出される見込みだ。
(9)黒字規模が一層縮小
2010年1-11月の貿易黒字は1706億6400万ドルで、2008年同期および2009年同期の水準を下回った。中央政府は2011年に外需を安定させつつ拡大すると同時に、輸入規模を拡大するとの方針を打ち出した。2011年には貿易黒字の規模が一層縮小し、マクロ経済のバランスや構造調整に対して輸入が一層の役割を発揮するとみられる。省エネ・環境保護、ハイテクなどの分野で輸入が加速することも予想される。
(10)戦略的新興産業の発展が加速
省エネ・環境保護、新世代情報技術、バイオ、ハイエンド設備製造、新エネルギー、新材料、新エネルギー自動車、高速鉄道といった戦略的新興産業は引き続き急速に発展する見込みだ。戦略的新興産業の生産額と投資が引き続き急速に発展して、新たな経済成長点になるとみられる。
2011年には新エネルギー産業やバイオ産業の単独の新興発展プランがうち出されるとともに、省エネ・環境保護などの産業の重要性も引き続き高度に重視され、強調される見込みだ。
「人民網日本語版」2010年12月23日