▽ 2011年の新車登録総数24万台
自動車保有台数の急増と交通渋滞はすでに北京市の「重症慢性病」となっている。市街区域における道路交通網のインフラ建設はここ数年加速、一部新築・拡張さ れた交通幹線が続々開通、市内・市外の環状線は何層にも増え、市街区域の古い道路は道幅拡大が続いている。しかし、道路補修工事は至る所で行われており、 車の渋滞が発生している。
北京市交通委員会の李暁松副主任は、新渋滞緩和策について説明した際、「市は2005年以降、車の利用制限を実施してきたが、購入は制限してこなかった。しかし、この2年間の爆発的な自動車増加によって、市内の渋滞問題はもはや抜き差しならない深刻なレベルに来ている」とコメント、購入制限に踏み切った経緯を話した。
李副主任によると、2007年以前は年間15万-20万台だった北京の車増加台数は2008年に38万台、2009年には51万台に達したという。年間増加台数が香港の保有台数全体に追いつき、今年の増加台数が76万台を上回ることは確実だ。
李副主任は、「自動車社会に政策によるコントロールが入ったことを、多くの人が好ましく思わないだろう。しかし、これは、都市の急成長にとっては避けられない問題だ」と指摘。「中国の都市化と自動車社会は、万人の予想を超えたスピードで進んでいる。都市化レベルが20%から40%になるまでに、中国ではわずか30年だけだったが、英国では120年、フランスでは100年、米国では90年かかっている」と続けた。
統計データによると、北京市の自動車保有台数は470万台に達した。意見の「2011年の自動車新規登録台数を24万台、1月あたり2万台とする」という規定にもとづき、今後の年増加スピードが24万台レベルで維持された場合、北京の自動車総量の増加スピードは数年後、明らかに反落する見通し。