中国人民銀行による金融引き締め策、北京の渋滞緩和対策、小型車の税制優遇措置の廃止など、2010年末はマクロ政策に変化があり、そんな中で2011年の自動車市場に対する予測は慎重になっている。ローランド・ベルガーはある報告の中で、今年の伸び率は30%超から15%に縮小し、2012年は10%、2015年は8%になると予測した。しかし、ベントレーやロールスロイスなどの超高級車にとって、供給不足は販売台数を倍増させる上で唯一の障害となる。
2010年末の広州国際モーターショーで、ベントレーの展示ブースには2モデルのサンプルカーが展示されただけだが、価値548万元のミュルサンヌ、378万元のコンチネンタル・フライング・スパー、398万元のスピードチャイナ、508万元以上のコンチネンタル・スーパースポーツは、わずか7日間で18台を売り上げた。
ベントレー(中国)の鄭飈社長は、「同社の販売台数は毎年2倍の速さで増加している。2010年の中国での納車台数は800台で、中国市場は世界3位だが、販売台数はイギリスに迫っている。2009年はイギリスと大きな差があった。控えめに見ても、2011年の販売台数は50%増となるだろう」と語った。