▽中国、世界第2の経済体に 一人当たり平均はまだ下位
注目すべきは、中国が日本を抜き、世界第2の経済体になったことだ。世界経済における中国のランクが上昇したことについて、馬建堂局長は、「中国の経済規模が増加し、ランクが上がったことは、改革開放の勢いある活力の現われだ。しかし、中国の発展モデルは依然として粗放であり、単位
GDPあたりのエネルギー消費量、水・資源の消費量はまだ大きく、中国は経済発展の質向上に向けてまだ多くのことをしなければならない。また、中国は人口が多く、一人当たりGDPはまだ下位にランクインしている。世界銀行の2009年のデータによると、213の国と地域のうち、中国の一人当たり国民所得は124位だった」と述べた。
馬局長はまた、「チャンスと試練、希望と困難が共存している。今年の中国経済を見渡すと、▽物価上昇の圧力がまだ大きい▽発展モデルの転換という任務は非常に困難▽世界経済の不均衡、アンバランス―などから、試練と困難がもたらされるだろう。一方で、▽中国経済発展の長期的構造には変化が無く、工業化・都市化・市場化の推進は依然として大きな発展の潜在力を秘めている▽今年は第12次五カ年計画の始まりの年であり、発展モデルの転換、構造調整の加速はある程度社会の共通認識となった▽中央政府はすでに積極的な財政政策と安定的な通貨政策を確定し、これらのマクロ調整措置が2011年の経済の持続的で安定した発展に役立つ--などの点からは、チャンスと希望がもたらされるだろう」と述べた。
「人民網日本語版」2011年1月21日