国連は「状況と見通し」を通じて、「一連のリスク要因が現実のものとなれば、一部の先進国は再び衰退に陥る可能性がある」と警告する。
国連のいうリスクには、先進国における不動産市場の一層の悪化、貸付金の伸びの鈍化、失業率の高止まり、主要通貨間のレートの大幅な変動、国際貿易のアンバランスによる構造的な危機などが含まれる。
国家情報センター経済予測部の祝宝良副主任は同日に行われた記者会見で、2011年の世界経済を「前高後低、冷え込みと過熱のアンバランス」との表現で概括した。「前高後低」とは、2010年の経済は上半期に予想を上回る復興を遂げた後、中頃から全面的に減速し始めたことを指している。「冷え込みと過熱のアンバランス」とは、中国やインドのような発展途上国で復興の歩みが急速だったことを指している。