中国で勢いづく「地王」 北京を売り払ったらアメリカも手に入る

中国で勢いづく「地王」 北京を売り払ったらアメリカも手に入る。

タグ: 土地,不動産市場,地王,国内融資

発信時間: 2011-01-25 16:15:40 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 

北京を「売ったら」アメリカを「買える」のか?

中国でお金よりも価値のあるものがあるとすれば、それは土地だろう。どの地域の不動産市場でも過去最高の入札額をたたき出す土地がある。即ち「地王」である。市場における「地王」の熱狂的なブームは中国経済の流れを示す重要なポイントになる。

中国の不動産市場がどこへ向かうかは「地王」にかかっている

2010年を振り返ると、「地王」が次々と現われ、その勢いは止まるところを知らない。北京の土地を全て売ったとしたら、アメリカの1年間のGDPをも超える額の富が手に入るだろう。では、中国の不動産は神なのか、はたまたモンスターなのだろうか。答えが何であれ、2011年、「地王」がまだまだ中国の市場に君臨し続けることは確かである。

35万元/平方メートル 全国で一番高い土地は北京にあり

2010年、北京で最高価格を打ち立てた土地契約は業界の予想を超えるものだった。この「地王」は3月に契約が交わされた海淀区東郷にある土地で、その楼面単価は1平方メートあたり3万元だった。この土地を手にしたのは中国兵器装備集団公司だった。しかし、これは中国のビジネスの中心街であるCBD(Central Business District)地区の「地王」の威力には遠く及ばない。土地の価格から見てみると、既に契約が成立しているCBD地区中心エリアにある6筆の土地の合計面積は5万2583平方メートル、契約価格は181億4000万元だった。つまり、北京市のCBD地区の中心エリアにある土地の価格は既に1平方メートル辺り35万元に達したことになる。

もし、2010年、全国で最も高かった土地はどこかと聞かれたら、それこそ北京のCBD地区以外に答えはないはずだ。温州の「地王」でさえ1平方メートル辺り9万5000元と遠く及ばず、単価が最も高い上海の「地王」であってもCBD地区には太刀打ちできない。

全国の「地王」を見てみると、北京のような一線都市だけでなく、鄭州、福州、海口、武漢、南寧、貴陽、昆明などの二線三線都市にも「地王」が君臨している。なかでも南寧の「地王」は1平方メートル辺り1万1000元以上の高価格に達しており、この都市の平均的な不動産価格をはるかに超している。計算できるだけでも全国28都市の「地王」の1平方メートル辺りの平均価格は1万元に達しており、その合計価格は実に918億元にも及ぶ。

経済専門家の李開発氏は「『地王』が多発する事は不動産価格が高騰している顕著な証である。企業が土地市場で大胆に大金を費やすのは、市場が上り調子にあると見ているからである」と指摘した。

確かにその通りである。2011年1月17日、国土局下部の土地調査・測量企画院の報告によると、2010年第4四半期、全国主要モニター都市の地価のレベルは1平方メートル辺り2882万元で、前年同期に比べ10%近く上昇した。土地価格は全体的に上昇傾向にあり、毎月の伸び率の上昇幅も勢いが止まらない。過去10年間で、重点都市の居住用土地価格はおおむね倍の価格になっている。

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