中国石油・化学工業連合会が26日に発表した2010年の業種運営報告によると、2010年の中国の化学工業の総生産額は5兆2300億元に達し、現在の為替レートで計算すると7700億ドルを突破し、米国の7340億ドルを超えた。報告では、国際原油価格が上昇し続けるのに伴い、国内の石油製品価格の今年の上昇幅は7%前後になると予測している。
報告によると、昨年の石油化学工業の利益は6900億ドル超で、前年比34%増となる予想。全国の原油生産量は2億トンの大台を初めて突破し2億300万トンに達し、同6.9%増、増加幅は今世紀最大を記録する見通し。天然ガス生産量は945億立方メートルに達し、同12.1%増となる。注目すべきなのは、昨年の中国海洋石油総公司(CNOOC)の天然ガス生産量は5000万トンを突破し、「海上の大慶油田」と呼ぶのにふさわしく、全国の26%を占めることだ。これは、中国の海域が石油と天然ガスの最も重要な資源エリアになったことを示している。
中国石油化工(シノペック)、中国石油天然気(ペトロチャイナ)、中国海洋石油総公司は昨年、いずれも世界の上位500社に入り、それぞれ9位、13位、318位だった。3大石油会社の海外での生産量も初めて6000万トンに達し、前年比で約15%増加した。またこれら3社は昨年、大規模な買収を行い、合併額は300億ドル超となっている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年1月27日