公共サービスの統合
これらの都市は約5000キロの鉄道が結び、将来的にはエネルギー源や水利、通信など150項目のインフラ建設も整えられる。このプロジェクトの高級顧問の話によると、こうしたインフラ整備の建設は主に、都市間を自由に行き来する利用者の利便性を考えたもので、異なる地域の衛生保健やその他の施設を使用することが出来るという。またこの計画は珠江デルタの工業や就職のバランスの取れた発展を助け、公共サービスが合理的に分配されるようになると上記の高級顧問は話す。このプロジェクトが完成すれば、電話料金は8.5割安くなり、列車のチケットも大幅に下がる。
今ある問題は、この新しい都市にどんな名前をつけるかで、今使われている都市名を使うことは出来ないと高級顧問は言う。
行政区画が広く管理コストが高い
中国社会科学院都市発展と環境研究所の牛鳳瑞研究員は26日、「法制晩報」のインタビューに対して、9都市が合併する可能性がないわけではないが、行政区画が広すぎて管理コストが高すぎ、大きな都市を建設するには、コストが合理的かどうかを考慮する必要があると指摘する。「このような巨大都市の管理コストは膨大だ。都市建設が一定の規模を超えると経済効果が逓減し、ゼロに近づいた時に都市の拡張も停止する」
その他にも牛鳳瑞研究員は、今の珠江デルタ地域は都市密集地域としてスケールメリットが得られ、大きすぎる単一都市のマイナス効用も防ぐことができると考えているが、こうした行政区画の変更は非常に慎重に行う必要があるとしている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年1月28日