海底油田の開発ばかりでなく、宇宙産業、航空産業、IT産業、その他もろもろの分野で知財を確保するところまで持っていくことである。もちろん、発展途上国としてすべての面で優位に立つことはまだムリだろうが、一歩一歩とそれに近づいていくことである。
かつて、スーパーコンピューターの技術を中国に提供するな、とか言っていた国もあったが、今では中国も自分で作れるようになっている。こういう面では、他力本願の考え方は絶対に持ってはならない。
テレビで渤海湾に浮かぶ国産のリグを見て、いろいろ考えさせられたことを一応まとめてみた。まったくの私見であるが、技術というものは自力で開発した方がよいに決まっている。自分で苦労し、試行錯誤を重ねた上でマスターすれば、感覚的にもきちんとつかめる。人の開発したものは、本当の意味で自分のものになりにくい。これは私がジャーナリズムという狭い分野で体得したことだが、一応書き添えておく。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年1月30日