五、年末効果の影響。年末になると、各資金は決算や配当金の分配が必要となるため、一部で臨時的なショートポジションの増加が見られた。同時に、年末の雰囲気が資金の動きを暫定的に落ち着かせた。
今後の市場を展望してみると、中国はやや大きなインフレ圧力と通貨引き締め政策の予期に直面するが、中国経済の長期的かつ安定した発展には影響を与えない。また、各国の中央銀行が協力してユーロ圏の債務を購入することで、ユーロ圏の債務危機は徐々に解消されていく。同時に、米連邦準備制度理事会(FRB)による量的緩和政策第二弾の効果がはっきりと表れてくる。
大量の資金が世界中で新たな投資機会を求めている中で、ドル安傾向が進み、商品の先物価格が一層上昇する可能性は大いにある。中国の良好な実体経済環境と人民元切り上げ期待は国外資金流入の追い風となる。
技術面からみると、最近勢いのある高速鉄道セクターや中小板、創業板の高期待銘柄の急落により、売り意欲が急速に減退し、2656ポイント付近は上海総合指数のサポートラインとなる。今後、新たな上昇トレンドが形成することになる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年1月30日