日本のメディアによると、中国銀行東京支店では今年も好業績が期待できそうだ。人民元が上昇するというニュースがよく聞かれる上に、人民元建て預金には金利があるため、日本人の多くが中国銀行東京支店で人民元建て預金口座を開設している。彼らはまず日本円で人民元を購入し、それから人民元建て口座を開設する。ある日本人顧客の計算によると、日本円10万円相当を人民元建てで預金すれば、10年後には金利込みで計13万円になっているという。銀行預金の「ゼロ金利」に慣れた日本人にとって、これは良いニュースに違いない。嘉悦大学付属産業文化観光総合研究所の柏木理佳客員主任研究員も著書の中で、人民元を直接購入するという投資方法を紹介している。同著書によると、柏木氏の知り合いは6年前に退職した際、退職金2千万円を人民元80%、米ドル10%、日本円10%の割合で中国の銀行に預金した。そして2006年、1600万円(約117万元)の預金は130万元になり、13万元増加した。つまり、この数年間で159万円増えたことになる。
専門家の分析によると、もし人民元が上昇すれば、日本企業にも影響が及ぶという。例えば、日本各地にある「100円ショップ」では、商品のほとんどが100円だ。しかし、人民元が上昇すれば、これらの商品が平均130円に値上がりしてしまうことになる。
「間接的な人民元」である銀聯カードを持っていれば、日本にいる中国人は人民元の成長による「実質的な価値」を肌で実感することができるだろう。
「人民網日本語版」2011年1月28日