訪米中国人 日平均消費額2千元
ある調査では、56%の人が米国旅行の目的をショッピングと答えている。米商務省の統計によると、中国の訪米観光客の消費額は2004年の11億1500万元(約139億円)から2008年には36億1400万元(約450億円)に増加し、年平均30%の勢いで伸びている。
中国人観光客の滞在日数は平均23日間。航空券、ホテル、観光・ショッピングなどの平均消費額は世界平均4千ドル(約33万円)を大きく上回る7200ドル(約59万円)で、人民元に換算すると、1日当たり2千元(約2万5千円)に達する。米メディアの言葉を借りれば、米国での中国人の購買力は最強だ。
中国人客取り込みに工夫凝らす 銀聯カードの導入
中国人に人気の旅行先である英国と日本も手をこまねいてはいない。ロンドンの有名百貨店セルフリッジは中国人買い物客の取り込みに向け、店内に中国のデビットカード「銀聯(ぎんれん)カード」の読み取り端末を設置したほか、中国語の話せるスタッフを配置して買い物の利便化を図っている。
こうした取り組みにより、同店の1時間当たりの取引数は1万件に上り、前年同期より40%増加した。店内に居合わせた人の話では、まるで大勢の人でごった返す中国の百貨店にいるようだったという。