米飲料・食品大手ペプシコのインドラ・ノーイ最高経営責任者(CEO)はこのほど、次のように述べた。
中国は現在、人々の話題になることが最も多い国だと思われる。中国は世界に向けて自信に溢れた一面をみせている。中国は各国企業が投資すべき国であり、世界の経済成長のエンジンであるという一面だ。こうしたわけで中国は熱い議論が交わされる国になっている。だがわれわれは中国の基本的な状況を忘れてはならない。多くの人は国内総生産(GDP)を見て、中国は主要な市場経済パワーであると感嘆の声を挙げるが、中国は人口が非常に多いので、一人当たり平均GDPは米国の8分の1、欧州の9分の1と低くなる。表面的なデータだけを見るのではなく、データの背後にある現実を見なければならない。
中国の発展は確かに力強い。中国は科学技術が集まる市場であり、科学技術や工業化の面で評価を行えば、中国は高い点数を取るとみられる。私自身は7点か8点が妥当と思っており、これは非常に高い得点だ。だがバランスという観点でみると、中国は非常にアンバランスな顔をみせる。われわれが目にし得るのは中国の最もよい面ばかりだといえる。