新興国はなぜ人民元問題で態度を一変させたのか

新興国はなぜ人民元問題で態度を一変させたのか。 BRICs(ブリックス)のメンバーとして、ブラジル、インドは多くの場において中国と発言権を主張するパートナーであった。しかし、G20財務相・中央銀行総裁会合の開催を前に、両国はアメリカ主導のもと、人民元為替レート問題に対する態度を変えている…

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発信時間: 2011-02-12 14:01:43 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

アメリカが他国を利用して圧力を強める

アメリカのガイトナー財務長官とブラジルのマンテガ財務相がこのほど会談したことに対して、アメリカがブラジルに対し人民元引き上げ問題に協力するよう要請したという見方が一般的となっている。

インドはブラジルよりも激しい反応を示している。このほど、インド中央銀行のスバラオ総裁は「過去10年印中貿易額は6倍に激増しているが、中国の対インド輸出額は、インドの対中輸出額の10倍である。中国は人民元レートを低く保つことで、インドの利益に損害を与えている」と述べた。

中国の貿易銀行業務に詳しい趙昌国家リスクアナリストは次のように述べている。「アメリカがブラジルやインドなど新興市場経済国を利用して、人民元問題で中国に圧力をかけようとしていることは明らかである。アメリカの人民元問題に対する基本的な戦略は変わっていないが、新興市場経済諸国と手を組むことで、戦略をさらに前進させようという狙いがある。中国と同じ立場にあるBRICsの国と手を組むことで、中国からの反論を弱めようしている」

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