▽島のオーナーになる方法
もしこれらの無人島に興味がある場合、海洋部門に申請を提出すればよい。もし申請者が一人だけの場合、国が規定する島の使用額を払えば島の使用権を獲得できる。もし申請者が多ければ、オークションで最も高い金額を提出した人が使用権を獲得することとなる。
単位面積あたりの賃貸費用は島によって異なる。水道や電気が開通した島は不毛の地よりも高く、大陸に近い島ほど高く、経済が発達した地域の島ほど高く、工業開発用の島は養殖用の島よりも高い。
▽賃貸年数は最低で30年 40-50年間の賃貸契約も可能
島の使用権を獲得した後は、専門家を雇って詳しい島の開発計画を立て、計画を政府に提出し、審査に合格すれば、設計図に従って自らの「ユートピア」を建設することが可能だ。
賃貸期間中は、海洋監視部門が不定期に島への上陸検査を行う。もし計画通りに工事が行われず、島の環境が破壊された場合は処罰が与えられるほか、場合によっては使用権が剥奪される。
島のオーナーとなるのは多くの人の夢だが、省の海洋・漁業局の責任者は「観光開発に関しては、浙江省の無人島は広東省、海南島には及ばない。浙江省の無人島はほとんどが美しいビーチを持っておらず、海水もコバルトブルーではないからだ。工業開発をするにしても、コストをしっかり考えなければならない。地価は大陸よりも安いかもしれないが、海に囲まれているため、海水を淡水化しなければ飲用水もなく、設置する電線の長さも数キロにのぼる」と、水を差すようなコメントをしている。
「人民網日本語版」2011年2月14日