外資M&Aは国の安全に影響? 審査制度を考える

外資M&Aは国の安全に影響? 審査制度を考える。

タグ: M&A

発信時間: 2011-02-17 19:28:52 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

▽安全性をどのように審査するか

外資によるM&Aの安全審査は国の安全を守るための核心であり、審査の対象は相対的に集中している。「通知」は審査の対象として▽軍需工業企業や関連企業▽海外投資家による、国の安全に関わる重要農産品、重要エネルギー・資源、重要インフラ、重要運輸サービス、中核技術、重要装備の製造、を挙げている。海外投資家がこうした産業や分野の国内企業をM&Aし、実際のコントロール権を獲得する場合には、審査の対象となる。審査の主な内容はM&A取引が(1)国防に必要な国内製品の生産能力、国内サービスの提供能力、関連設備・施設に与える影響(2)国の経済の安定した運営に与える影響(3)社会生活の基本的な秩序に与える影響(4)国の安全に関わる重要技術の研究開発能力に与える影響、の4点だ。

同審査には一般審査と特別審査の2種類がある。一般審査のプロセスは簡単なもので、時間も短く、連席会議の構成員や関連の産業主管部門の意見を書面で聴取するという形を取る。たとえば各部門がいずれも当該のM&A取引は国の安全に影響しないとの意見を述べれば、審査は終了する。一部の部門から安全に影響する可能性があるとの意見を出された場合は、特別審査プロセスに移行する。特別審査では連席会議が安全の評価作業を担当し、意見をまとめて安全審査会議を主催する。意見が基本的に一致すれば、連席会議は決定を下す。重大な意見の相違がみられた場合は、国務院に報告してその決定を仰ぐことになる。審査の進行中に、申請者は取引計画の修正や取引の撤回を行うことができる。

「人民網日本語版」2011年2月17日

 

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