ここ最近、鉄道関連株が中国株式市場で目玉となっている。方正証券のレポートによると、「十二五(第12次五カ年計画:2011-2015年)」期間中、鉄道インフラ業界には発展および投資のチャンスがあり、業界全体の好景気は2020年まで続くという。今後、鉄道関連株から目が離せない。
高速鉄道の輸出に対する高期待
研究報告によると、北京・上海を結ぶ京滬高速鉄道は今年6月に開通予定だが、中国は今後数年間で「四縦(京滬線、京港線、京哈線、杭福深線)四横(徐蘭線、滬昆線、青太線、滬漢線)」の高速鉄道網を建設する予定だという。これにより、全国の輸送状況は一新され、経済の局面にも変化がでると考えられる。中国高速鉄道は世界にも広がっている。高速鉄道プロジェクトの提携も「技術導入」から「イノベーション協力、市場への共同進出」に変わっている。中国南車と中国北車は、「十二五」期間終了までに両グループの輸出総額がそれぞれの企業の営業利益の20%を占めるようになると予測している。
現在の国際市場価格が中国の鉄道車両の価格より30%高いという前提の下、方正証券は、中国南車と中国北車、両企業に対する鉄道車両の利益予想を大幅に高めることを明らかにした。