毎年3月上旬に開かれる中国全国人民代表大会(全人代)と政治協商会議(政協)を控え、中国の大手ポータルサイト「新華網」「新浪網」などは全国規模でアンケート調査を実施した。調査結果によると、「最も注目される話題」で住宅価格が、物価、雇用、社会分配、食品安全、医療改革などを抜いて1位になったことが分かった。
昨年の全人代で注目を集めた住宅価格の行方をめぐっては、今年の全人代でも代表たちによる熱い議論が繰り広げられると見られる。住宅価格の高騰により、北京、上海、深圳など大都会では、「カプセル・アパート」「カプセル・ホテル」「コンテナ住宅」などいわゆる「ウサギ小屋」のような住宅が出現している。また、2010年には、中国史上最大規模と言われる不動産価格抑制政策が実施されたほか、保障的住宅の建設にも力が入れられてきた。
「中国国際放送局 日本語部」 2011年2月20日