記者:「十二・五」期間に海洋経済を発展させていく上で、わたしたちが直面する課題や制約にはどのようなものがあるか?
孫志輝局長:現在、海洋経済の発展は新たな時代のスタート地点に立っている。しかしながら、海洋経済の急速な発展の裏では、バランスが悪い、調和がとれていない、持続性がないなどの問題が続出し、海洋経済発展のモデル転換を妨げてしまっている。
一つ目の問題として、海洋産業の同型化現象が深刻化していることが挙げられる。沿岸部の各地域は、資源や海洋生産総額が異なるにも関わらず、産業を支えるコア製品がほぼ同じである。この問題は海洋産業構造を調整する上での課題となっている。
二つ目の問題は沿岸地域における産業分布が単一的であること。沿岸地域には鉄鋼業、重化学工業、エネルギー産業、機器製造業などが集中してしまうため、産業の分布を最適化しなければならない。
三つ目の問題は、海洋資源開発と生態保護の矛盾が併存していること、海洋科学技術イノベーション能力と発展ニーズが釣り合っていないことである。この問題は海洋経済発展モデル転換を妨げている。