2010年、中国の建設業の新規投資額は1兆ドルで、アメリカを初めて抜き、世界一の建設大国となった。
英紙フィナンシャル・タイムズは「政府の景気刺激策による原材料と労働力コストの高まりをうけ、2010年、中国の建設支出は大幅に上昇した。また、アメリカは昨年、不況により建設価格が下落、アメリカの建設業投資は9830億ドルで、2005年の1.5兆ドルと比べると大幅に減少した」と報じた。
「これは建設業における歴史的転換点だ」。建設業の予測などを行う機関「Global Construction Perspectives」のグレアム・ロビンソン氏はこのように述べた。この機関とオックスフォードエコノミックスが共同で発表した報告書には次のようなことが書かれている。「中国は日本を越え、世界2位の経済大国になったと同時に、世界の建設業でもトップに立った。この動向は10年以上にわたって続き、今後建設業の中心はアメリカ、日本、西欧などの市場から、中国、インド、その他の新興国に移っていくだろう」